美白成分

美白成分の種類

医薬部外品として承認を受けた美白成分は

 

・アルブチン・・・・βアルブチンは資生堂が開発、αアルブチンは江崎グリコが開発・チロシナーゼに作用
・エラグ酸・・・ライオンが開発・チロシナーゼの活性化を抑える
・コウジ酸・・・三省製薬が開発・チロシナーゼの活性化を抑制
・ルシノール・・・ポーラが開発・チロシナーゼの活性化を抑制
・カモミラET・・・花王が開発・エンドセリン情報伝達阻害
・リノール酸S(リノレックS)・・・サンスターが開発・チロシナーゼを分解して量を減らすと
・m−トラネキサム酸・・・資生堂が開発・シミの周りの刺激細胞を抑え、メラニン生成を抑制
・ビタミンC誘導体・ビタミンCをお肌に浸透しやすくしたもの・還元作用
・エナジーシグナルAMP・・・ 大塚製薬が開発
・マグノリグナン・・・カネボウが開発・チロシナーゼ成熟阻害
・プラセンタエキス・・・胎盤から栄養素や成長因子を取り出したもの・チロシナーゼの活性化を抑制・メラニン排出
・4MSK・・・資生堂が開発・メラニン排出
・D−メラノ・・・マックスファクターが開発・メラニンを表皮細胞へ受け渡しを阻害

 

その他の美白成分

 

・ハイドロキノン・・・アメリカでは一般的な美白成分・還元作用
・油溶性甘草エキス(グラブリジン)・・・漢方薬として使われてきた甘草の根からとれたエキス・チロシナーゼの活性化を抑制

 

その他の美白成分について詳しくはこちらです。

美白成分記事一覧

アルブチン

美白と聞くと、アルブチンを思い出す人も多いのではないでしょうか?20年以上前に資生堂が開発し、既に特許が切れていますので、いろんなメーカーからアルブチン配合の化粧品が発売されています。一般的に「アルブチン」と呼ばれているのは、正確にはβ-アルブチンといいます。アルブチンというのは、コケモモや梨、ウワウルシなどの植物にも含まれている成分で、ハイドロキノンの誘導体です。ハイドロキノンはとても強い美白作...

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エラグ酸

エラグ酸は、いちごやざくろなどに含まれるポリフェノールの一種で、ライオンが開発、特許をとっています。チロシナーゼの活性化を抑えるので予防美白の働きをするものです。チロシナーゼというのは、銅イオンと結合して活性化する酸化酵素の一種で、動物の皮膚や昆虫の体液、植物の細胞内に存在しています。ジャガイモやりんごなどが黒くなるのはこのせいです。エラグ酸は、この銅イオンを奪う効果があるため、チロシナーゼが活性...

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コウジ酸

コウジ酸は、麹菌が登を発酵させることによって生成されるもので、1900年に発見されたもの。麹を扱う職人さんの手が白いということから研究が始まり、厚生労働省に1988年に美白成分として認可されました。一時発がん性があるということで、医薬部外品への使用が中止されましたが、メーカーが追試験の結果、安全性を確認。2005年に使用中止が撤回されたという経緯のある成分です。三省製薬が開発し、素材提供を受けコー...

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ルシノール

ルシノールは商標名で、化学名は、4-n-ブチルレゾルシノールといいます。ポーラがシベリアのモミの木に含まれる成分から改良し、開発した美白成分です。1998年に厚生労働省に認可されたので歴史ある成分といえます。チロシナーゼがチロシンとが結びつくことでメラニンが生成されますが、両者はちょうどカギとカギ穴のような状態になっています。ルシノールはチロシナーゼのカギ穴とピッタリあうカギを持っています。ルシノ...

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カモミラET

カモミラETは、花王が開発した美白成分。カミツレの葉から抽出した成分です。カミツレというのは、英語名はカモミールといいます。カモミールという名前は、ハーブとして有名なので聞いたことがある人が多いと思います。このカモミールの葉から抽出した美白成分カモミラETは、他の美白成分とは少し違った働きをします。チロシンとチロシナーゼが結合しメラニン色素を作りますが、殆どの美白成分が、このチロシナーゼの活性化を...

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リノール酸S

リノール酸Sは、サンスターが開発した美白成分で、リノレックSと呼ばれていますが、これは、サンスターがつけた愛称です。リノール酸S脂肪酸の一種、紅花から抽出したリノール酸由来の成分ですが、食用油のリノール酸とは別のものです。リノール酸Sも、チロシナーゼの活性化を抑えるタイプの美白とは違う働きをします。こちらは、チロシナーゼを分解して量を減らすと言う働きがあります。これによりシミのもとが作られにくくな...

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m-トラネキサム酸

トラネキサム酸は、医薬品の抗炎症剤として知られる成分です。化学名は、trans-4-アミノメチルシクロヘキサン酸。m-トラネキサム酸は、肝斑の治療にとても効果的な内服のトラネキサム酸を外用にしたもの。資生堂が開発した美白成分です。m-トラネキサム酸の「m」はメラニンの生成を抑える効果を表しています。紫外線を浴びると、表皮にあるメラノサイトで、黒くなるメラニン色素の生成が増加して、黒色のメラニン色素...

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ビタミンC誘導体

ビタミンCというのは、とてもたくさんの優れた効果があります。ですが、化粧品などに配合する際に問題となってくる特性があるため、そのいくつかの問題を克服したビタミンC誘導体が開発されました。ビタミンC誘導体の種類はいくつかあります。まず、ビタミンCは水の中では不安定で分解しやすいので、水中でも分解しにくいビタミンC誘導体が開発されました。また、ビタミンCは水にはよく溶けますが、油には溶けにくいため、こ...

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エナジーシグナルAMP

大塚製薬が開発した美白成分。大塚製薬の「インナーシグナル」のみに配合されている成分です。(アデノシン一リン酸二ナトリウムOTと表示)AMPは、アデノシン-1リン酸-2ナトリウムの略で、植物の若葉や球根のほか、母乳にも含まれている成分です。AMPには、エネルギーを活性化させる働きがあります。シミやそばかすは、皮膚のエネルギー代謝が低下することが原因だと考え、表皮の生まれ変わりを促進するものとして、こ...

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マグノリグナン

カネボウが開発した美白成分。美白の研究において、モクレン科ホオノキなどに含まれる、、「フェノール性二量体」という成分にとても高いメラニン生成抑制効果があるということに着目しました。「フェノール性二量体」の構造を持っている天然成分「マグノロール」をもとに、より安全で安定性が高く、美白効果の高い有効成分「マグノリグナン」を開発。チロシナーゼの活性化を阻害するのではなく、チロシナーゼの成熟を阻害する働き...

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プラセンタエキス

「プラセンタ」は胎盤のことですが、化粧品などに含まれているプラセンタは、胎盤からグロースファクター(細胞成長因子)や他の栄養分を取り出したものです。これはプラセンタエキスなどと呼ばれます。プラセンタエキスには、アミノ酸、タンパク質、糖質、ビタミン、核酸、活性ペプチド、脂質・脂肪酸、ムコ多糖体、ミネラル、酵素などの栄養が含まれています。また、細胞の分裂を適切にコントロールする成分、「成長因子」(グロ...

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4MSK

資生堂が、アルブチン、m-トラネキサム酸に続いて開発した美白成分。4-メトキシサリチル酸カリウム塩の略称。シミの部分は、角化細胞(ケラチノサイト)が一番下部にある基底層で分裂・増殖した後、性質や形態を変化させながら有棘層、顆粒層を経て角層を形成するのですが、その過程が慢性的に乱れている状態になっています。メラニンが過剰なのに排出されにくくなっています。4MSKは、皮膚の生まれ変わりが乱れているシミ...

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D−メラノTM

D-メラノTMは、2007年に厚生労働省から認可を受けた新しい美白成分。マックスファクターの商標名で、ニコチン酸アミドWと表示されます。ニコチン酸アミドWは、水溶性のビタミン「ナイアシン(別名ビタミンB3)」の一種で、ナイアシンアミドとも呼ばれます。ナイアシンアミドには美白効果もあり、研究され、化粧品の美白成分として認可されました。D-メラノの美白のしくみは、メラニン色素を表皮細胞へ受け渡さないよ...

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医薬部外品以外の美白成分

ハイドロキノン厚生労働省認可ではないですが、ハイドロキノンは、美白成分として一般的になってきました。ハイドロキノンは、チロシナーゼの働きを阻害し、漂白作用もあります。そのため、今現在では、美白効果の一番高いものとしてはハイドロキノンという考え方が一般的になっています。ハイドロキノンは、イチゴ類や麦芽、コーヒーといったものに存在している成分です。アメリカでは、美白成分としてはハイドロキノンが一般的で...

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美白できる植物エキス

◇イチョウ葉エキスメラニンの生成を抑える◇エイジツエキス野生のバラ科の植物のノイバラ等から取られるエキスで、フラボノイドを含んでいます。フラボノイド類には、ヒドロキシルラジカルという活性酸素をを除去する抗酸化作用があります。ヒドロキシルラジカルは、活性酸素の中でも最も反応性が高く、酸化力が強いものです。炎症を沈める作用があるのですが、同時にメラニン色素を過剰生成させる作用もあるので、色素沈着を引き...

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